都市部 urban area 2005 9 11

 有権者が、小泉政権が進める構造改革という政策を理解していれば、
自民党は、都市部で有利、地方で不利という選挙結果になるはずです。
 その理由は、下記の「よくわかる政治 2004 7 7」と
「構造改革 2005 7 8」という文章に書いてあります。
 しかし、前回の衆議院選挙では、そういう結果にならなかったのです。
これは、多くの有権者が、「構造改革」という政策、
あるいは「小さな政府」という政策を理解していない証拠だと思います。

よくわかる政治 politics 2004 7 7
 株式市場の一部には、政治を読み違えている人がいますので、
ここで、政治の勉強をしましょう。
 基本的に、小泉改革を推進すればするほど、自民党や支援団体は弱体化します。
小泉改革は、よく言えば、自助努力、悪く言えば、弱肉強食です。
 しかし、この「弱」の部分が問題なのです。
この「弱」の部分とは、
農村や、公共事業で食べている地域、
規制によって守られている業界、
補助金で生きている業界です。
 これらの業界は、小泉改革の対象です。
同時に、自民党の支援団体です。
 だから、小泉改革を推進すればするほど、自民党は弱体化します。
これ以上、改革を推進すると、本当に、「昔からある自民党」は壊れてしまいます。

構造改革 structural reform 2005 7 8
 構造改革とは、都市対地方の対立でもあります。
外国に行けば、わかるように、外国では、都市と都市の間には、
人家もない、無人の、広大な土地が広がっています。
この方が、経済効率がいいのです。
 それに対し、日本は、山間部を除けば、
均等に、人口が広がっていると言えるでしょう。
これは、今まで、国土の均等な発達を目指してきたからです。
 構造改革とは、今までの「国土の均等な発達」ではなく、
外国のような経済効率性を求めるものです。
 どちらも、誤りではありません。
誤りと言えるのは、こうした重大な方針を決定するに際して、
一部の政治家や学者が決めていることです。
 これでは、「お上が決めたから、国民は従え」ということになります。
こうした重大な方針を決定するには、国民的な合意が必要です。

































トップページへ戻る

News Idea Factory へ戻る